働き方改革は簡単なことではありませんが、ITを導入すると働き方や環境を大きく改善することができます。
社員の「満足度」が上がれば、「離職率」は低下するもの。
ここではなぜIT導入によって社員の満足度が上がり、離職率が下がるのか、その3つの理由を詳しく解説いたします。
1. IT導入は作業の効率化を促進する
・・業務のIT化で、無駄を省くことができる
IT導入によってまず改善できるのは、時間と人手の節約です。手作業で行なっていた業務やルーチンワークをシステム化することができれば、作業に人手がかからなくなります。
ペーパーレス化によって、経費だけでなく、余分な残業を減らす効果もあるのです。
・・無駄が省かれることにより、残業も減っていく!
IT化により作業効率がアップし、無駄が省かれていくと、自然と残業も減っていきます。
生産効率が向上すれば給与水準も高まります。
中小企業庁のレポートでも、「生産性の高い中小企業は、IT投資等に積極的で、一人あたりの賃金が高い傾向にあることがうかがえる」と報告されています。
・・IT化により、働き方の自由度も広がる
ITシステムの導入により、場所を選ばす働くことができるようになるケースもあります。
業務内容によっては在宅勤務者が担当できるものもあり、このように働き方の選択肢が広がれば社員の満足度も高まることでしょう。
結婚や転勤、育児や介護など、離職の大きな要因となる出来事が発生した場合でも、リモート勤務者が能力を発揮できる環境があれば、離職率も自然と下がっていくでしょう。
2. IT化によってスキルアップが図りやすくなる!
・・ITシステムによる教育体制の強化
向上心のある人にとって、社内に教育システムが整っていることは重要です。
今の会社ではスキルアップが望めないという理由で転職する人もいます。
IT化に伴い社内の教育体制を強化しておけば、そのような理由による離職率を下げることができるでしょう。
・・ITは若い世代が望む学び方を提供できる
勉強会や研修を行う場合、大勢の人の都合を合わせる必要があります。
そうした調整は人数が増えるほど難しいものですし、若い世代ほど対面よりもコンピュータの画面を通して学ぶことに慣れています。
e-ラーニングやskypeなどを活用しながら、いつでもどこでもパソコンやスマートフォンで学べるシステムを構築しておけば、望む人が効率よくスキルアップを図ることができるでしょう。
3. ITを利用したコミュニケーションが、円滑な人間関係づくりに役立つ
・・ITは上司とのほどよい距離感を作る
SNSでのコミュニケーションに慣れている若い世代は、上司と密接に関わることを苦手とする傾向があります。
かと言って必要最低限しか関わらないことを求めているわけでもなく、困った時に相談しやすい環境作りも大切です。
IT化により、若い人が求めている「ほどよい距離感」でのコミュニケーションがしやすくなる、という利点が期待できます。
・・同僚との情報交換にも便利
社内掲示板や社内SNSなど、情報共有をしやすいシステムを導入すれば、業務上必要なやり取りだけでなく、同僚や先輩と気軽にコミュニケーションを取ることもできます。
小さな悩みや不満を早めに解消することができ、一体感を形成しやすくもなるでしょう。
離職に繋がる芽を早めに摘むことができるので、社員の離職率が下がることにもつながります。
IT導入により、社員の満足度を上げることができる!
残業が多いこと、望む働き方や学び方ができないことなどは、ITシステムの導入によって解消することができます。
人間関係の悩みを早めに解決するには、上司や同僚との円滑なコミュニケーションが必要ですが、これもIT化によって実現できます。
IT導入は働く人の満足度を上げ、会社の離職率を下げ、結果的に業績を上げることにもつながる良い方法なのです。