年々、年賀状の売り上げは下がっていますが、企業間や得意先に年賀状は欠かせません。
少しの工夫で顧客の心をつかむコツをご紹介します。
心をこめなければ顧客の心はつかめない
年賀状はDMと違って「数で勝負すればいい」というものではありません。
年始にはたくさんの年賀状が届くもの。その中で埋もれないためには、それなりの工夫が必要です。
かといって、おまけ付きの年賀状(七草がついているものなどが有名ですね)や、紙質や形の変わった年賀状など、凝ったものを用意するのは大変ですし、喜ばれるとは限りません。
凝った仕掛けがなくとも、心を込めて作成した年賀状は、顧客の心をつかみます。
そもそも、心がこもっていない手紙で相手の心をつかむことなどできないとは思いませんか?
・一言でも必ず手書きの文章を添える
それでは、心のこもった年賀状とはどんなものでしょう?
印刷した絵や文字だけの年賀状は機械的でぬくもりに欠けます。
会社の用意した年賀状を使用する場合にも、最低でも一言は手書きで挨拶文を添えましょう。
日頃の感謝や、顧客への気遣いを簡潔な文章にできるとよいですね。
顧客の情報をきちんと管理していれば、個々の顧客にどんな文章を書けばよいのか、すぐに浮かぶはずです。
例えば、年内に大病を患った顧客には体調を気遣う一文、お子さんが産まれた顧客にはお祝いの一文などです。
・挿絵やコラムなどを入れてユニークな年賀状に
営業用の年賀状は、無難な挿絵と定型文だけになりがちです。
いかにもビジネス目的で送られてきた儀礼的な年賀状を、きちんとチェックしてくれる人はなかなかいません。営業用の年賀状だからこそ、ほかとは違う、ユニークなものに挑戦してみましょう。
挿絵が得意なら、手書きの絵を添えるのもよいかもしれません。毛筆が得意なら、宛名からすべて手書きでもよいでしょう。
時事ネタなどを入れた、コラム風の文章を読み物として入れるのもおもしろいですね。
・年賀状は自己アピールの絶好の機会
販促のDMのような年賀状は温かみがありませんよね。
どうせ出すなら販促ではなく、自己アピールの手段として活用してみてはいかがでしょうか。
ハガキなら名刺よりもさらにたくさんの情報を載せられます。
特技や趣味など、アピールできるものはなんでもアピールしましょう。
自分の写真や似顔絵で、顔の見える営業をアピールするのもよいでしょう。
ペットとの写真に、顧客のご家族が反応するかもしれません。
昨年度の主な活動を報告し、感謝の気持ちを添えるのもよいですね。
来年の抱負を加えれば、応援してくれる顧客も現れるかもしれませんよ。
・長く手元に置いてもらう工夫
年賀状は普通、一度読んだら終わりですが、長く手元に置いてもらえるように工夫をすると効果が何倍にもなります。
「次回お越しの際にこの年賀状持参で◯%OFF」
など、年賀状自体が割引券代わりになっていたり、年賀状に新しく出店するお店の地図が載っていたり、営業日カレンダーが載っていたりするとよいですね。
年賀状作成は顧客管理を見直す絶好の機会
毎年の年賀状作成は大変、面倒、などと思っていませんか?
ですが、年賀状の作成準備は顧客情報を整理する絶好の機会です。
もらいっぱなしで整理していない名刺、散乱した顧客情報のメモ…。よくある光景ですが、これらを一気に整理しましょう。
保存している顧客情報で、足りない部分を補完するにもよい機会です。
顧客情報を充実させつつ、整理しながら得た情報を元に年賀状に添える一文を考えれば、一石二鳥です。
今年は心を込めて年賀状を作成し、顧客管理に役立ててみませんか?