ヒューマンエラーを軽減させ業務の効率化を図る3つのアイデア

 

人間には、効率的に作業を行うため「一部の情報だけで行動できる」、「意識せずに行動できる」といった行動特性が備わっています。
しかし、これが原因となって「やるべきことがわかっていたのに間違える」、「思い込みで異常を見落とす」、といったエラーを起こすこともあります。

 

意図せず起こしてしまう人的ミスのことを指す「ヒューマンエラー」を減らすには、「人間はどうしてもエラーを起こす」ということを前提に対策を練ることが重要です。

 

今回は、上記のような人の性質(ヒューマンファクター)を理解することで、ヒューマンエラーを軽減させ業務の効率化を図る3つのアイデアをご紹介します。

 

 

アイデア1.人がやらなくて済むことはやめる・減らす・機械に任せる

ヒューマンエラーを防止するなら、エラーが起こりやすい作業を減らしたりやめたりすることが可能かどうかをまず考えてみましょう。

 

人間の手で行うとエラーが起こりやすく、そのエラーによって重大な問題を起こしかねないという業務に対しては、「人間の手では行わない」という選択が有効な場合があります。

 

例えば、「書き写す」作業が繰り返し行われる転記作業では、人の目や手だけを頼りにしていると、見間違い、書き間違いの可能性がどうしても出てきてしまいます。

もし、人間の手でそういった業務を行う必要がなくなるのなら、思いきって作業を機械化してしまうことも手です。

 

中には人の目を通さないとどうしても確認できない工程もあるとは思われますが、人の手によって行う部分をできるだけ少なくするために一部を機械化するだけでも、エラーの発生率を抑えることができるでしょう。

 

 

アイデア2.しっかりと「指さし確認」をする

思い込みで異常を見落とすなどのエラーを防ぐには、手順書を見ながら「指さし確認」を行うことが効果的です。

具体的なやり方は以下のとおり。

 

1.確認する対象を確実に目でとらえる

 

2.確認事項を言いながら対象物を指さす

 

3.指を耳元に持っていき「本当に大丈夫か」を考える

 

4.確認できたら「よし」と言い対象に向かって指を振り下ろす

 

指さし確認は、日本国有鉄道で始まり今では鉄道業に限らず様々な業界で行われている安全確認法です。

 

このように視覚・聴覚を使って何度も確認することで、なんとなく対象を眺めて確認するよりもミスの発生率を抑えることが可能になるでしょう。

 

 

アイデア3.誰かがエラー発生に気づける仕組みを作る

 

人間には、異常が起きても「大丈夫だろう」と捉えてしまいがちな性質があり、自分の起こしたエラーには気がつきにくいものです。

エラー発生に早めに気がつけるよう工夫をすることで、エラーによる影響を最小限に抑えることができます。

 

具体的な対策としては、確認を一人だけで行わずほかの人にも行ってもらったり、周りの人も異常を発見できるよう情報を共有しておくなど、エラーが発生したら誰かが気づけるような仕組みを作ると良いでしょう。

 

ただし、複数人で確認するからと気を抜いてしまうリスクもありますから、一人一人がエラーを見逃さないという意識を持つことが重要になります。

 

 

人間の特性を理解しヒューマンエラーを軽減させよう

以上、ヒューマンエラーを軽減させることで業務の効率化を図る3つのアイデアをご紹介しました。

 

わかりきっている事柄を確認することに抵抗がある人もいるかもしれませんが、人間は思わぬエラーを起こしてしまう生き物ですから、その性質とうまく付き合い、エラーを抑えていくことが重要です。

 

周りの人が後に続けるよう、上の立場にある人から進んでこうした確認を行っていくよう心がけましょう。