カスタマー・エクイティとは企業側から見て顧客そのものが資産的価値とみなしたもので、企業が持つ「顧客生涯価値(LTV:life time value)」の合計を指します。つまり、顧客一人ひとりが企業にもたらす利益の合計のことです。
カスタマー・エクイティを高めるには新規顧客を多く獲得しながら既存顧客の流出を抑え、顧客と良好で長期的な関係性を構築することが重要になります。しかし市場が成長している業界を除けば、新規の顧客を開拓し続けて売上を継続的に伸ばすことが難しくなってきました。成熟または停滞した市場では、むしろ既存の顧客を維持し、長期的な関係性を構築する戦略が重要であると認識されはじめています。
また、既存の顧客と長期にわたる良好な関係を構築することが出来れば、顧客の継続的な購買によってカスタマー・エクイティが大きくなり、利益率の高いビジネスモデルの実現が可能になります。