会社の利益を向上させるためには、業務改善により社員のモチベーションを上げることが大切です。
現在、多くの企業が生産性の向上や離職率の低下を目的として、色々な業務改善制度を実施しています。
今回は、ユニークな業務改善を3つ紹介します。
社員のモチベーションアップにお悩みの方はぜひ参考にしてみてくださいね。
1.自由に転職させることで社員の成長を促す!「育自分休暇」
グループチャットツールなどのソフト開発を主に行っているサイボウズ株式会社では、「育自分休暇」というユニークな制度により、社員の成長とモチベーションアップを図っています。
「育自分休暇」は、35歳以下の社員を対象とした自由な転職や旅行・留学を認める制度です。
社員からすると、違う環境に身を置くことで自分を成長させたり、秘めていた夢を実現できたりとさまざまなメリットがあります。
この休暇を取得すると会社オリジナルの「育自分パスポート」が発行され、最長6年までなら復職可能です。
転職まで認めたら離職が進みそうに感じますが、実際は25%以上あった離職率が5%以下になりました。
社員から好評なのもうなずけますね。
2.社員の自己効力感を向上させる!「仕事うきうきコース」
日本航空株式会社では、入社半年〜3年目までの若手社員を対象として「仕事うきうきコース」という研修を実施しています。
研修を通して、自分で考えて行動する力を身に付けることや、「自分にもできる」という自己効力感を感じてもらいモチベーションアップを図ることが目的です。
「仕事うきうきコース」では、客室乗務員や整備士、機内コックなど、異なる職種の社員が1つのチームとなり、自分たちの仕事について話し合います。
普段は接しない職種の人とも話すことで、新しい気付きが得られ、仕事に対する想いを共有しながらお互いを高め合えるのです。
入社4年目からは「仕事わくわくコース」、7年目からは「仕事いきいきコース」と、研修はレベルアップして続いていきます。
全てのコースに共通するポイントは、単純に講師が教えるのではなく自分で考えて対話し、実際の行動につなげられるというところです。
仲間同士で気付きを共有しながら、社員全体のモチベーションアップを図っている良い事例と言えるでしょう。
3.飲み会の補助金がもらえる!「Know me!」制度
CMでお馴染みの名刺管理システムを開発しているsansan株式会社では、社内コミュニケーションの活発化を目指して「Know me!」という制度を実施しています。
「Know me!」は、今まで飲みに行ったことがない他部署の人と一緒に飲みに行った場合、一人当たり3千円の補助金がもらえる制度です。
一回の人数が3人以内で、一月に2回までという制限はありますが、お互いのお金を心配せずに誘えることが大きなメリットと言えます。
他部署の社員と横のつながりができることで、仕事上の協力が得られたり、新しいアイデアが生まれたり、楽しむだけではなく事業成長にもつながりそうなシステムですね。
無駄に見えるような制度がモチベーションアップにつながることもある!
以上のように、ユニークなアイデアで業務改善を図っている会社はたくさんあります。
社員に休暇を与えたり、飲み会を補助するなど、仕事とは一見関係なさそうなことを積極的に支援することで、結果としてモチベーションが向上し、業績アップにつながっていることも多いようですね。
制度を新設することには当然費用がかかり、社風によって合うかどうかも異なるため、必要に応じて適切なアイデアを取り入れてみて下さい。